中華後宮ミステリーシリーズ_はるおかりの【コバルト文庫】
最近好きなのは、はるおかりのさんの中華後宮ミステリーシリーズ。
今、3冊出ています。
- 後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき
- 後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜
- 後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく
3冊はシリーズではありますが、お話は個々で独立しており、
前作・前々作の主人公達は、脇役としてさり気なく登場する程度です。
一番好きなのは、やっぱり1冊目。
1冊目のテーマは書。
シンデレラ的に、実家で継母達にいびられていた主人公は、感情を無くしてます。
笑うことも泣くこともない。
その状態で嫁いで来ますが、理由を知らないヒーローは愛想が無いとヒロインに冷たくします。切ない。。。
ですが、あることがきっかけで少しずつ二人の距離が縮まっていくのが、とても良かったです。
いくつか短編のような感じで、後宮で起こった事件を解決しつつ、夫婦の仲を深めていく物語です。
コバルト文庫なので、じれったい距離感がたまには良いです。
二冊目のテーマは料理。
ヒロインはとある貴族の令嬢の身代わりで皇太子の元へ嫁ぎますが、元はただ一般市民の料理人です。
女料理人が皇太子妃の身代わり…ってさすがに無理があるのでは?w
その分、ヒロインの性格が一般的でおてんばな感じだったのは面白かったですが。
そして待ちに待っていた新刊がコチラ!
電子書籍版で買っているので、紙媒体より発売が遅い。。。
後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく (コバルト文庫)
- 作者: はるおかりの
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: 文庫
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今回のテーマは織物・刺繍。
皇帝の后となるべく育てられてきたヒロインは、占いの結果から皇帝の弟の元へ嫁いできます。
ヒロインは最初こそ皇帝の后の座を狙ってアプローチを試みますが、次第にヒーローに惹かれていきます。
両親の期待(皇帝の后)と自分の感情の間で板挟みになるヒロインと、最初からヒロインのことが好きだったヒーローの、それぞれの切ない関係が萌える。。。
お嬢様だけど気の強い、でもどこか天然なヒロインが可愛かったです。
お話が丁寧で、ヒロインとヒーロー惹かれ合っていく過程が丁寧に書かれているのでこれからの続刊も期待してます。